UCLA大学院卒が英語学習について語ります

純ドメの日本男児です。ゼロから英語を勉強して、2014年6月にUCLAの大学院を修了しました。このサイトでは、受験・留学を通じた英語学習法を基に、TOEIC、TOEFL、英検等の攻略法について語ります。

国別TOEICスコアに見る日本の英語力(リスニングが苦手ってホント?)


今日は資格試験全般に関するエントリーです。

 

このサイトにいらっしゃる皆さんもTOEIC,TOEFLを一度は受験されたことがあるのではないでしょうか?資格試験は、自身の実力を測るよい機会であり、また、モチベーション維持に重要な役割を果たしてくれます。中でもTOEICはビジネス層を中心に非常に人気が高く、日本では年間で約230万人が受験しています。

 

それでは、世界から見た日本の英語力の方はいかほどでしょうか?

 ETSのWorldwide Report 2013によると、

日本のTOEIC平均スコアは、512点です。これは、レポートに掲載された48ヶ国(年間500人以上受験した人がいた国)のうち、40番目のスコアです。
ちなみに、他のアジア各国のスコアは以下の通りです。
韓国:632点

台湾:569点

 

それでは、分野別のスコアと順位はどうでしょうか?
Reading:283(40/48位)
Listening:229(40/48位)

 

日本では一般的に、「文法はできるけど、リスニングはダメ」みたいな風潮がありますが、TOEICのスコアを見ると、リーディングもリスニングも順位が変わりませんでした。また、他の国を見渡しても、リーディングとリスニングの点数には相関性があるように見えます。

 

これはどういうことなのでしょうか?僕なりに解釈すると文法力=読解力ではないということです。英語は、文法と単語・熟語がわかれば読めない文章はないはずですが、試験では、それに加えて、「素早く要旨をつかむ力」が問われます。日本人は、読めるけどスピードが遅い&文章全体の理解が十分でないのではないかと思います。

 

TOEICおけるリーディングは前半は文法ですが、後半は文章読解であり、素早く要旨をつかむ力」が求められます。日本人はおそらく後半部のスコアメイクに苦労しているのではないでしょうか。そして、この力はリスニングでも求められており、その結果、リーディングもリスニング同じ順位になっているのではないかと思います。

 

つまり、日本人は文法はできるけど、読解力がないのではない、というのが僕の仮説です。では、どうしたら読解力が身につくのか。こちらについては、別途記事を書いてみたいと思います。

 

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